近年、働き方の多様化やライフスタイルの変化に伴い
求職者の仕事探しに対する意識も大きく変化してきています。
この記事では、トレンドの仕事探しの方法や
求職者が重視するポイントの変化などをまとめています。
紙面からインターネットへ
*求職者の仕事探しに対する意識の変化の背景
インターネットが普及する以前では
紙面を中心とする求人広告が一般的でしたが、
デジタル化が進み、ネットで検索をすることが簡単になった現在では
GoogleやYahooなどの検索エンジンだけでなく、
Indeedを代表とする求人特化型の検索エンジンの利用が急増しています。
(参考:求職者の動向・意識調査2021)
オンライン化に伴う変化
(WEBサイト分析ツール「シミラーウェブ」参照)
実際に、大手求人メディアと比較しても
Indeedが圧倒的に高い閲覧数を集めており、
ネット上にあるほぼすべての求人を
一挙に検索できる利便性が好まれていると考えられます。
求職者の価値観の変化
また、求職者のライフスタイルにおける
価値観そのものも時代と共に変化しています。
(参考:マイナビ「2023年卒 大学生のライフスタイル調査」)
2023年卒の大学生を対象に行ったアンケート結果では
人生において大切だと思っている価値観の優先順位として
「自分」「お金」「趣味」の回答が上位となっており、
6年前と比較しても年々上昇傾向にある項目です。
反対に、「仕事」「家族」「恋愛」などは
優先順位が年々低くなっており、
”自分の好きなものに対して時間やお金を使いたい”
といった自分軸の価値観が高まっていると考えられます。
実際、コロナ前と比べて収入は減少したものの
"ステイホーム"による新たなライフスタイルや
リモートワークの普及により生活満足度が向上した人が
増加しているというデータもございます。
求職者が応募に至るまでの流入経路
求職者の多くが、仕事内容や待遇よりも
職場環境を重視するようになっているため
気になる求人を見つけても
スグに「応募」に至っているわけではありません。
特に重要なのが「自社サイト」です。
エン転職が行ったアンケートでは、
求職者が企業ホームページを確認する割合は8割以上!
ほとんどの求職者が気になる企業のホームページを探し、
求人情報以外の職場環境を確認しているのです。
企業側はいつ見られてもいいように
企業HPを整え、公開しておく必要があります。
求職者の意識の変化
*求職者が仕事内容や待遇だけでなく職場環境に注目する背景*
◆ワークライフバランスの重視
近年、求職者が最も重視するようになったのは ワークライフバランスです。 特に若年層の求職者にとっては、
プライベートな時間を確保しながら働けることが非常に重要です。
そのため、柔軟な勤務時間やリモートワークの
オプションなどがある職場環境が好まれます。
◆コミュニケーションのとりやすさ
職場での社員同士のコミュニケーションが充分にとれているか、を
確認しておくことは働くうえで非常に重要なポイントです。
求職者は、チームワークや協力体制が整っている職場を望みます。
また、上司や同僚とのコミュニケーションが円滑に行われる職場環境も重要です。
◆キャリアアップの機会
求職者は、自分自身のキャリアアップについても考えているため
職場に資格取得の支援やキャリアアップの機会があるかどうか注目しています。
◆社風や文化
職場の社風や文化も重要なポイントとして捉えています。
居心地の良い職場環境で働きたいと考えているため、
自分自身の価値観に合わせた職場環境を求めます。
また、職場の社風や文化が
自身の成長や働く上での モチベーションに繋がるかどうかも
重要なポイントとなります。
◆働き方の多様性
最近の求職者は、働き方の多様性を望んでいる傾向があります。 ライフイベントにあわせた柔軟な働き方や、
プロジェクトベースでの仕事など、 自分に合った働き方を選びたいという求職者が増えています。 そのため、働き方の選択肢が豊富な職場環境が好まれます。
コロナ禍による変化
*コロナ禍が企業・ 求職者共に与えた大きな影響*
① 求人数の減少
コロナ禍による経済の停滞や企業の業績悪化により 求人数が減少し、就職難が深刻化しました。 また、業種ごとにも飲食・サービス・小売業界では需要が減少し、 逆に運送業種やIT人材の需要が増加しました。 このことからコロナ禍に適応した職種やスキルが求められるようになりました。
② 採用プロセスの変化
対面での面接が難しくなったため、 オンライン面接や選考の一部がオンライン化されるなど、 従来の採用プロセスにも変化が生じました。
③ リモートワークの増加
コロナ禍により、多くの企業が リモートワークを導入するようになりました。 オフィスに通勤しなくても働ける仕事が増え 地域や移動の制限がなくなったことで、
新たな価値観で 求職活動が行われるようになりました。
④ 資格取得の需要の増加
コロナ禍により、求人競争が激化する中で、 新しい分野に挑戦するために、資格取得を目指す人も増えています。 特にインフラや医療など、社会的な役割の大きな職種への関心が高まっています。
好まれる働き方の変化
「自分の時間」を大切に思っている若年層が増加する中で、 コロナ禍により多くの企業で導入されたフレックスタイムや リモートワークの働き方が好まれる傾向にあります。 <メリット>
① 自分の時間を管理できる
フレックスタイムやリモートワークは 従来の固定勤務とは異なり、自分で勤務時間を調整できるため、 自分の時間をより自由に管理することができます。
若年層にとって、自分の趣味やライフスタイルに合わせて
働けることが大きな魅力となっています。
② 通勤時間がないため効率的
通勤時間がなくなり、自宅やカフェなど好きな場所で仕事ができるため、
ストレスが少なく効率的に仕事ができます。 特に都市部に住む若年層にとって、
通勤時間が短縮されることは大きなメリットです。
③ 職場環境によっては仕事に集中できる
オフィス環境によっては、雑音や周りの人の動きなどが気になり
仕事に集中できないことがあります。
しかし、リモートワークや
自分で勤務時間を調整できるフレックスであれば、 自分が集中できる環境で仕事ができるため、
生産性が向上すると感じる若年層も多いです。
④ 新しい技術を使って働ける
リモートワークやフレックスタイムは、 新しいテクノロジーを使いながら働けることが魅力的です。 例えば、ビデオ会議ツールやコミュニケーションツールなどを使って 効率的にコミュニケーションを取りながら働くことができます。
副業思考の割合増加
また、最近では副業思考が増加しています。
物価上昇の影響などから、実際に副業を始める人も増えており
今後もさらなる副業の活用や制度の整備が期待されます。 <副業を考える理由>
◆収入の増加
一つの仕事だけでは、生活費や将来の資金計画を 満たすことができない場合 副業を始めることで収入を増やしたいと考える人が増えています。
◆スキルアップ
副業を通じて、新しいスキルや知識を身に付けることができるため、 将来的なキャリアアップのために副業を始める人が増えています。
◆ワークライフバランスの改善
副業を始めることで働き方が多様化され、 自分のライフスタイルに合わせた働き方を選択する人が増えています。
◆副業が法的に認められたこと
2019年に副業が法的に認められたことで、 副業を始めることがより一層促進されました。
◆コミュニティの形成
副業を始めるための情報やノウハウを 発信・共有するためのコミュニティが増え、 副業に興味を持ち始める人が増えたと考えられます。
まとめ
求職者の仕事観が時代と共に大きく変化し、
求人の探し方も多様化しています。
企業側も、求職者の思考を理解し
そこに合わせた採用手法を選択していくことで
求める採用ターゲットから『選ばれる企業』に
アップデートしていく必要があります。
現在の採用活動における土台を確認したい、
自社で取り入れるべき採用手法について相談したい、
などお気軽に下記フォームにてお問い合わせください。
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