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【新卒採用】「インターンシップ」制度とは?<26年卒> │ ベストレ

作成者: Admin|24/05/27 5:45
 

 

労働人口の減少により採用活動が難しくなる中、
新卒採用を行っている企業では
「インターンシップ」制度の導入が増加傾向にあります。

本記事では「インターンシップ」制度について解説しています。
ぜひ今後の採用活動の参考にしてください!


目次
  • インターンシップとは?
  • インターンシップの種類
  • インターンシップを開催するメリット
  • インターンシップの開催時期
  • インターンシップへの準備
  • まとめ

 

【インターンシップとは?】

インターンシップとは、
「学生が企業などで就業体験をすること」を指します。


実際に気になる業界や企業の仕事を体験でき、
社員から直接話を聞くことができるため

学生にとってインターンシップに参加することが
当たり前の時代になってきており、
企業側も早期の内定出しに繋がる良い機会となります。


【インターンシップの種類】


インターンには種類があり、開催期間や内容が異なります。


■令和4年6月、文部科学省・厚生労働省・経済産業省の合意による
「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(3省合意)を改正し、
大学生等のキャリア形成支援に係る取組を類型化するとともに、
一定の基準を満たしたインターンシップで企業が得た学生情報を、
広報活動や採用選考活動に使用できるよう見直しました。

◎この改正は、令和7年3月に卒業・修了する学生が、
 令和5年度に参加するインターンシップから適用されます。



タイプ①オープン・カンパニー

「オープン・カンパニー」とは、
オープンキャンパスの、企業バージョンであり
企業や業界に関する情報提供やPRを行うイベントです。
企業の認知度向上や、業界・仕事への理解を
より深めてもらうことを目的としています。

就業体験できるものはありますが、
開催期間が1日のためインターンシップと称することはできません。


タイプ➁キャリア教育

「キャリア教育」とは、働くことへの理解を深める目的で実施されます。
大学のキャリアセンター職員が講義をしたり
OB・OGを招いて、実際の社会人経験談をシェアしたり、と
学生自身のキャリアについて考えることがメインのため
就業体験は任意となり、インターンシップと称することはできません。


③汎用的能力型・専門活用型インターンシップ
実際の就業体験を通して、その業界で働くイメージができるか、
仕事に就く能力が自分自身に備わっているかを確かめるのが
「汎用的能力型・専門活用型インターンシップ」です。

  • 汎用的能力活用型インターンシップ
    学生が企業や社会で求められる
    「コミュニケーション能力」「問題解決能力」「協働力」「主体性」などの
    汎用的能力を身につけることを目的としたプログラム
  • 専門活用型インターンシップ
    学生が自分の専門性を活かして、
    企業や社会で活躍するための能力や
    スキルを身につけることを目的としたプログラム

<★point>
対象学年:学部3・4年、修士2年生まで
実施時期:学業との両立を考慮して長期休暇期間中と定められています。
実施期間:汎用的能力活用型は5日間、専門活用型は2週間以上
◎長期間のため、実際に働くイメージがつきやすいでしょう。



④高度専門型インターンシップ
高度専門型インターンシップは、ジョブ型採用を見据えたプログラムです。
大学院の修士・博士課程を対象に就業体験をおこない
専門人材を育成することを目的としています


企業にとっては、採用にあたっての評価材料を取得し、
優秀な人材を確保して産業技術力の強化につなげることができます。
また、学生と一緒に研究などを行うことで
新たな刺激を受けられるというメリットもあります。

<★point>
対象:修士課程、博士課程学生
実施期間:2ヶ月以上の長期間
※2024年1月時点

 

 

【インターンシップを開催するメリット】


◇優秀な人材を発掘できる

インターンシップを通じて、選考だけでは見極められない
学生の主体性・協調性や性格を見ることができ、

意欲の高い学生に対して早期の内定出しが可能です。


◇入社後のミスマッチを防ぐことができる
実際の職場で就業体験をしてもらうことで
入社前後のギャップをなくし、

先輩社員との交流で会社の雰囲気を伝えることができます。


◇社員のモチベーション向上
職場内で精力的に働く学生がいることで、
既存社員のモチベーションの向上や
後進を育成する能力の向上などの効果も期待できます。



【インターンシップの開催時期】



「サマーインターンシップ」
夏のインターンシップは、多くの学生が夏休みに入る8月に開催されます。
学生が活発に就職活動を行っている時期でもあるため
幅広いターゲットと接点を持てるメリットがあります。
申込は4月~6月にかけてスタートする企業が多く、
競争率が高いことも意識する必要があります。
また、本選考まで期間が開くため、学生をつなぎ止める工夫が必要です。


「秋冬インターンシップ」
10月頃からスタートし、申込も9月~10月と同じ時期となります。

就活も後半戦となり本選考が近いため、
志望度の高い学生に向けて、より選考に直結しやすいメリットがあります。
ただ、この時期になると、すでに志望企業を絞り込んでいる学生が増えるため、
幅広い学生とのマッチングは難しくなります。

【インターンシップへの準備】

インターンシップを開催するにあたり、
企業側はどのようなプログラムを用意したら良いのでしょうか。

主に大きく分けて4つのプログラムの中から
1つのプログラム、または複数組み合わせて実施することを
オススメしています。

①セミナー

セミナー形式のインターンシップでは、
企業の事業内容や業界の動向などについて解説します。
あまり堅苦しい雰囲気にはせず、
社員へ気軽に質問できる雰囲気で開催するのが一般的です。

準備物が少なく手軽に開催できるため、
短期インターンシップでよく取り入れられます。
多くの学生に参加してもらえるため、
早期に学生と接触して母集団を増やしたい場合におすすめの形式です。

 

②職場見学

会社説明会とは違い、実際の職場で働く先輩社員の姿を見学し、
直接質問を受けながら社内を回り、社風や働き方を体感してもらいます。


職場見学では、学生の入社後に対するイメージを具体化し、
ミスマッチを軽減する効果が期待できます。
入社に対する不安の解消や早期離職の防止にも役立つ形式です。

ただ、あまり多くの学生は受け入れられないため、
志望度の高い学生に向けて
秋冬インターンシップで取り入れることが多いプログラムです。


③グループワーク・ワークショップ

グループワーク・ワークショップでは、
一つのテーマを設定して業務を疑似体験するロールプレイングなど行い、
自社の業務理解を深めます。

例えば、「商品の売上を2倍にするには?」というテーマを元に、
少人数グループを組んでディスカッションし、
まとめたものを先輩社員にプレゼンするといった内容です。

テーマや課題を通して企業や業界の理解が深まるだけでなく、
社員からフィードバックをもらえることで学生のモチベーションアップも期待できます。


④業務体験

業務体験では、入社後に従事する業務の基礎的な部分や軽作業を体験します。実際に体を動かすことで、説明会では分からない仕事の流れや雰囲気を体感でき、業務理解が深まることがメリットです。

業務の流れを理解してもらう必要があるため、一般的に1ヶ月~数ヶ月など中長期で実施されます。

このような特徴から、志望度の高い学生を対象に、早期内定や入社後の早期戦力化を目的に実施するとよいでしょう。


【まとめ】

★早期の動き出しが肝心…!
コロナの影響で2021 年卒から降下していた大卒の求人倍率ですが
2023 年卒では1.58倍と、回復傾向にあります。

2018 年に経団連による就職ルールの廃止によって
3月を待たずとも説明会や面接を行う企業が多くなり、
内定出しスケジュールも早期化していると考えられます。

学生が優位化する市場では、
企業側は多くの企業から自社を選んでもらえるように
先手を打っておくことが今後ますます重要になると考えられます。

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