現在、医療業界の人材確保には、ますます重要性が増しています。
高齢化社会の進展や医療技術の進歩に伴い、
需要が拡大している医療サービスに対応するため、
優れた医療専門職の人材確保が求められています。
しかし、実際には医療業界における人材不足が深刻化しています。
医師や看護師など、有資格者の求人を出しても
なかなか応募が来ない…費用対効果を感じられない…
といったお悩みもよく聞きます。
では、医療業界はどのようにして人材確保を進めるべきでしょうか?
この記事では、医療業界の現状や、最新のおすすめ採用手法についてご紹介します。
<医療業界における採用活動の現状>
はじめに、医療業界における採用活動の現状を見ていきます。
■医療業界の有効求人倍率
令和5年3月時点における医療業界の有効求人倍率を
医療系の職種別に見てみると、下記の通りの結果となっています。
◆医師・薬剤師等 2.17倍
◆保健師・助産師・看護師等 2.16倍
◆医療技術者 3.14倍
◆その他保健医療職 1.80倍
※厚生労働省「一般職業紹介状況(令和5年3月分)」より
医療以外も含めた全職種の有効求人倍率は1.32倍だったことから、
いずれの職種も売り手市場であることが分かります。
コロナ禍が落ち着き始めたとはいえ、
あらゆる場所で必要とされている看護師や医療関係の職種の採用は、
どの病院やクリニックでも厳しい現状です。
<医療業界の主な転職理由>
看護師の主な転職理由
・生活事情(結婚・転居など)
・人間関係への不満 ・夜勤が辛い
・収入アップのため
※参考:厚生労働省調査「看護職員就業状況等実態調査結果」
家庭や生活など個人的な事情の他、
職場環境や心身的な負荷が理由として多く挙げられています。
給与・待遇面以上に勤務負荷や職場環境の改善を求める声が多いことが分かります。
<転職希望者の思考>
ここでは看護師を例に転職時の思考やポイントについて解説します。
家庭や生活環境の変化による転職の場合…
柔軟な勤務が出来る職場や、夜勤回数多め(少なめ)、
産休育休の取得率が高いなどの条件が人気となります。
職場環境が原因による転職の場合…
人間関係がうまくいかない、残業や夜勤などで身体的に辛い、
休暇が取りづらいといった場合、
あまり人間関係に影響が無く自分の業務に集中できる職場を探しています。
訪問看護ステーションへの転職もおすすめです!
待遇や仕事の方針への不満による転職の場合…
昇給率が悪い、残業が多い、自分の高めたいスキル・診療科目に携われないなど、
待遇や仕事内容に不満を覚えての転職も非常に多くあります。
働きながら、収入やスキルアップができるかどうかをポイントに転職活動を行います。