人事採用ノウハウ 【2025年6月から義務化】職場の熱中症対策、あなたの現場は大丈夫? 投稿日:2025/07/25 更新日:2025/07/25 採用手法 千葉県 求人動向 学生 採用 新卒採用 LINEで送る Tweet 今年の夏から「義務」になった熱中症対策 2025年6月より、職場での熱中症対策が「努力義務」から「義務」へと変わりました。 「本格的な暑さはこれから…」と油断していませんか?実は、夏場に作業を伴う現場では、すでに“対応必須”の環境が増えているのです。 今回は、今回の法令改正のポイントと対応すべき具体策をわかりやすくまとめました ✅義務化の対象になる作業環境とは? 以下の条件に該当する現場では、熱中症対策が法律で義務付けられます。・暑さ指数(WBGT)28以上、または気温が31℃以上・上記環境で、1時間以上連続作業または1日4時間を超える作業屋外作業を伴う建設業、配送業、イベント設営などの業種では、該当する可能性が非常に高いです。 では、どんな対策が必要? ■ 事業者が講じるべき主な対策 作業環境の整備 直射日光を遮る工夫や、エアコン・扇風機を備えた休憩所の設置など。 作業時間・服装の管理 作業時間を短くしたり、熱がこもりにくい服装の指導、水分補給の声かけや巡視も重要です。 従業員の健康管理 健康診断結果をもとに作業内容を調整したり、日常的な体調管理についての指導も必要です。 熱中症に関する教育 高温多湿な環境で働く従業員には、予防や応急対応についての教育を行いましょう。 その他の取り組み 体調不良時の報告体制づくりや、万一に備えた悪化防止措置の準備も重要です。 ■ 義務として求められる内容 体制づくり 現場で熱中症の兆候を早期に発見し、すぐに対応できる体制を整えること。 対応手順の文書化 実際に熱中症の症状が出た場合に備え、具体的な対応フローを作成・文書化すること。 関係者への周知徹底 上記の体制や手順について、作業者を含めた関係者全員に確実に伝えることが求められます。 ※対策を怠った場合の罰則 対応を怠ると、、、6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。“うっかり”では済まされない時代です。 ▼参考リンク厚労省リーフレット(職場における熱中症対策の強化について) まとめ 今回の改正は、「罰則あり」の改正ではありませんが、事故や労災に繋がった場合の企業責任は重大です。労働者の安全を守るためにも、今すぐの見直し・周知徹底が求められます。